セベ経営会計事務所通信
中小企業と起業を目指す人を応援するセベ経営会計事務所のブログです。
2012-04-17 08:30 |
カテゴリ:ISO、取ってみたはいいけれど
すでにISO9001の認証を取得している企業等で、未だ『審査』の呪縛に囚われている組織って、多いですね。
「審査員がこういったからこれをやっているが、非効率な作業が増えるばっかりだ」とか言ってらっしゃる担当者、多いです。
ISOの審査を受ける時に、審査員が「こうした方が良い」とか「こうすべき」とか『指導(?)』されて、反論できる人がいればなあ、と嘆いている会社も多いようですね。
私に言えることは、自分たちのポリシーをしっかり持って(きちんと理解して←これ大事)やっていればそれでいい、ということです。
審査員って、人が変わると言ってることも違う、ということはよくあることです。
これは、審査員が悪い、というのではなく、多くの場合は「こうなるためには、こうすべきではないか?」という「こうなる」という部分、つまり行き着く『ゴール』は同じなんですが、そこへたどり着くための道(プロセス)が人によってとらえ方が違う、だからいろんなことを言っている、と感じるんだと思います(もちろん、残念なことに、思い付きだけで指導のようなことをおっしゃる審査員の方もおられるようですが)。
ですから、まずは自分たちが、『顧客のために』どういう製品を提供しようとするのか、の共通理解が必要でしょう。その理解のもとに、そのような製品を作り、提供するためのプロセスが確立され、実行されているのであれば、そこを見せることによって、概ねISOの要求に合致するものです。
審査の指摘が文書や記録の指摘くらいにまで絞られて来れば、基本的に問題のない組織になって行っていると考えてもいいと思いますよ。
「審査員がこういったからこれをやっているが、非効率な作業が増えるばっかりだ」とか言ってらっしゃる担当者、多いです。
ISOの審査を受ける時に、審査員が「こうした方が良い」とか「こうすべき」とか『指導(?)』されて、反論できる人がいればなあ、と嘆いている会社も多いようですね。
私に言えることは、自分たちのポリシーをしっかり持って(きちんと理解して←これ大事)やっていればそれでいい、ということです。
審査員って、人が変わると言ってることも違う、ということはよくあることです。
これは、審査員が悪い、というのではなく、多くの場合は「こうなるためには、こうすべきではないか?」という「こうなる」という部分、つまり行き着く『ゴール』は同じなんですが、そこへたどり着くための道(プロセス)が人によってとらえ方が違う、だからいろんなことを言っている、と感じるんだと思います(もちろん、残念なことに、思い付きだけで指導のようなことをおっしゃる審査員の方もおられるようですが)。
ですから、まずは自分たちが、『顧客のために』どういう製品を提供しようとするのか、の共通理解が必要でしょう。その理解のもとに、そのような製品を作り、提供するためのプロセスが確立され、実行されているのであれば、そこを見せることによって、概ねISOの要求に合致するものです。
審査の指摘が文書や記録の指摘くらいにまで絞られて来れば、基本的に問題のない組織になって行っていると考えてもいいと思いますよ。
2012-04-06 12:30 |
カテゴリ:経営改善
経営者って、軍隊で言えば最高司令官に位置づけられるんでしょうか。
そういう意味では、最高司令官たる経営者は、目標に向かって作戦を練り(あるいは練られた作戦を吟味し、承認し)、その成功に向けて指揮し、統率していく責任があります。
そのためにはまず、現在の組織内外の状況を把握する必要があります。
組織外の状況については、市場の情報を常に把握するためのアンテナを張る必要があるでしょう。
問題は組織内の状況の把握です。
組織内の状況(現状)を把握するためには、(社内を)目で見ることも必要ですが、現在の経営状況や財政状況を見るには会計を理解する必要があります。
会計は経営活動のすべてを数字(主に金額)に置き換えた情報として提供してくれます。
この会計情報をおろそかにしていると、会社の現在の状況もわかりませんし、当然現状がわからなければ、これから先の戦略(作戦)など練れようはずもありません。
『会計』を敬遠気味だった、あるいは重視しなかった、または会計なんて税金を計算するための手段だとしか思っていなかった経営者の方は、会計って、経営を効果的あるいは効率的に行うためには必須の、避けて通ってはいけないものなんだって、改めて理解する必要があると思います。
そういう意味では、最高司令官たる経営者は、目標に向かって作戦を練り(あるいは練られた作戦を吟味し、承認し)、その成功に向けて指揮し、統率していく責任があります。
そのためにはまず、現在の組織内外の状況を把握する必要があります。
組織外の状況については、市場の情報を常に把握するためのアンテナを張る必要があるでしょう。
問題は組織内の状況の把握です。
組織内の状況(現状)を把握するためには、(社内を)目で見ることも必要ですが、現在の経営状況や財政状況を見るには会計を理解する必要があります。
会計は経営活動のすべてを数字(主に金額)に置き換えた情報として提供してくれます。
この会計情報をおろそかにしていると、会社の現在の状況もわかりませんし、当然現状がわからなければ、これから先の戦略(作戦)など練れようはずもありません。
『会計』を敬遠気味だった、あるいは重視しなかった、または会計なんて税金を計算するための手段だとしか思っていなかった経営者の方は、会計って、経営を効果的あるいは効率的に行うためには必須の、避けて通ってはいけないものなんだって、改めて理解する必要があると思います。
2012-03-22 12:45 |
カテゴリ:リスクマネジメント
つい先日のことですが、あるラーメン屋で食い逃げというものを目の当たりに見てしまいました。
いや、あまりの手際の良さ(?)に、あっけにとられて、最初はよくわからなかったです。
ラーメンを食べて(まだ途中のような感じだったんですが)、水を入れに(このお店では、セルフで、給水機まで入れに行くようになっています)行って、そのまま「ごちそうさん」といって、外に出て行ったのです。
お店の人も咄嗟に「ありがとうございました」って答えてましたが、その直後、「誰かあのお客さんからお代金いただいた?」と他の店員さんに確認。誰ももらっていないということから、食い逃げだと判明したようです。
その後すぐに追いかけていきましたが、見当たらなかったようでした。
お店は、お客においしいものを提供しようと努力をし、その対価としてお金をいただくものです。客は、その逆で、おいしいものをいただいた(まあ、そうでない場合もありますけど)当然の対価としてお金を支払うわけです。これによって、経済というものが成り立つわけですね。
そういうことから考えても、食い逃げ(ほかに、万引きなんかもそうですが)というのは、許されない行為です。
お店には、食い逃げされるいくつかのポイントがあったと考えられます。
①料金後払いであること。
②店員は、通常、カウンターの中におり、料金の支払いもそこで受け取ること(出入り口には誰もいない)
③水はセルフであるが、給水機は席を離れたところにあること
上記のような状況にあることに加えて、その客への注意が不足していたこと。その時間帯は午後3時前ということもあり、私を含めて客は3~4名ほどしかいなかったのですが(それに対して、店員は3名から4名いたと思います)、夕方からの仕込みで忙しいのでしょうが、客への注意がなかったのではないかと思います。
このような状況の場合は、たとえばある客からの注文を受けた店員は、支払いまで担当するように決めておくなどのルールがあってもよいと思います。
客が多い時間帯には、これは難しいでしょうから、例えば厨房とカウンターを担当者を分け、カウンター担当者はさらに管理可能なレベルで担当すべき席の範囲を決めておくなどのルールが必要でしょう。
また、支払いを終えていない状況で席を離れる状況を作らないようにするのも、店の構造が上記②の場合には必要でしょう。水は、ポットなどに入れてカウンターに常備しておくなど。トイレまでは制限できませんが、トイレに立ったお客さんには、注意を払うようにすれば、よいと思います。少しでも注意を払う機会を少なくすることが管理上、有効だと思います。
給水機を利用しているお店はよく見ますが、たいていは料金前払い制を取っていると思います(券売機とか。まあ、偶然かもしれませんが)。
以前、牛丼屋さんに強盗が多発しましたが、これも店の構造上の脆弱性をついたものでした。
すでにお店を運営されている方も、これからお店を起業しようとする方も、このようなリスクがあるということを踏まえた、『リスクアセスメント(評価)』をぜひ行ってみてください。
これには、お店の構造や、料金システム、従業員の配置、また、お店のある地域的な環境も考慮の対象となります。
でも、本来は、最初に言いましたように、お店もお客もお互いにハッピーになれるのが一番なんですから、お互いが信頼の上で成り立つ社会が一番なんですけどねえ。
いや、あまりの手際の良さ(?)に、あっけにとられて、最初はよくわからなかったです。
ラーメンを食べて(まだ途中のような感じだったんですが)、水を入れに(このお店では、セルフで、給水機まで入れに行くようになっています)行って、そのまま「ごちそうさん」といって、外に出て行ったのです。
お店の人も咄嗟に「ありがとうございました」って答えてましたが、その直後、「誰かあのお客さんからお代金いただいた?」と他の店員さんに確認。誰ももらっていないということから、食い逃げだと判明したようです。
その後すぐに追いかけていきましたが、見当たらなかったようでした。
お店は、お客においしいものを提供しようと努力をし、その対価としてお金をいただくものです。客は、その逆で、おいしいものをいただいた(まあ、そうでない場合もありますけど)当然の対価としてお金を支払うわけです。これによって、経済というものが成り立つわけですね。
そういうことから考えても、食い逃げ(ほかに、万引きなんかもそうですが)というのは、許されない行為です。
お店には、食い逃げされるいくつかのポイントがあったと考えられます。
①料金後払いであること。
②店員は、通常、カウンターの中におり、料金の支払いもそこで受け取ること(出入り口には誰もいない)
③水はセルフであるが、給水機は席を離れたところにあること
上記のような状況にあることに加えて、その客への注意が不足していたこと。その時間帯は午後3時前ということもあり、私を含めて客は3~4名ほどしかいなかったのですが(それに対して、店員は3名から4名いたと思います)、夕方からの仕込みで忙しいのでしょうが、客への注意がなかったのではないかと思います。
このような状況の場合は、たとえばある客からの注文を受けた店員は、支払いまで担当するように決めておくなどのルールがあってもよいと思います。
客が多い時間帯には、これは難しいでしょうから、例えば厨房とカウンターを担当者を分け、カウンター担当者はさらに管理可能なレベルで担当すべき席の範囲を決めておくなどのルールが必要でしょう。
また、支払いを終えていない状況で席を離れる状況を作らないようにするのも、店の構造が上記②の場合には必要でしょう。水は、ポットなどに入れてカウンターに常備しておくなど。トイレまでは制限できませんが、トイレに立ったお客さんには、注意を払うようにすれば、よいと思います。少しでも注意を払う機会を少なくすることが管理上、有効だと思います。
給水機を利用しているお店はよく見ますが、たいていは料金前払い制を取っていると思います(券売機とか。まあ、偶然かもしれませんが)。
以前、牛丼屋さんに強盗が多発しましたが、これも店の構造上の脆弱性をついたものでした。
すでにお店を運営されている方も、これからお店を起業しようとする方も、このようなリスクがあるということを踏まえた、『リスクアセスメント(評価)』をぜひ行ってみてください。
これには、お店の構造や、料金システム、従業員の配置、また、お店のある地域的な環境も考慮の対象となります。
でも、本来は、最初に言いましたように、お店もお客もお互いにハッピーになれるのが一番なんですから、お互いが信頼の上で成り立つ社会が一番なんですけどねえ。
2012-03-13 12:30 |
カテゴリ:経営改善
経営方針は組織の進むべき方向を示す、羅針盤的な意味を持つものです。
創業者は起業する時、会社の存在意義を『理念』として掲げます。
さらに、存在目的を『経営方針』として文書化することにより、そこで従事するすべての人々にその考えを伝えるようにします。
その意味でも、経営方針は、この会社をどこに行くのかを導くもの、なのです。
この経営方針を実現していくために、より具体化された経営目標を持ちます。
さらには、この目標を実現するための事業計画を策定していきます。
したがって、中期または短期的にその会社(組織)がどのようになろうとしているかを知るには事業計画や経営目標を見れば理解できるようになります。
これは、社外から見てももちろんですが、社内での公表にも意味があります。つまり、社内における、当社の行く道(方向)の共有です。
社内のみんながその進む方向とその意図、方法を共有し、理解しないと実現は難しくなります。
経営方針には、きれいごとを並べる必要はないのですが、やはり社会貢献や顧客関係の考え方などを含めるといいと思います。
組織は社会に認知され、受け入れられて初めて繁盛し、成長していくものですから。
何年かたって、経営に疑問が生じた場合には、経営方針や理念を見直しましょう。
そのためにも『経営方針』や『経営理念』は有用です。
創業者は起業する時、会社の存在意義を『理念』として掲げます。
さらに、存在目的を『経営方針』として文書化することにより、そこで従事するすべての人々にその考えを伝えるようにします。
その意味でも、経営方針は、この会社をどこに行くのかを導くもの、なのです。
この経営方針を実現していくために、より具体化された経営目標を持ちます。
さらには、この目標を実現するための事業計画を策定していきます。
したがって、中期または短期的にその会社(組織)がどのようになろうとしているかを知るには事業計画や経営目標を見れば理解できるようになります。
これは、社外から見てももちろんですが、社内での公表にも意味があります。つまり、社内における、当社の行く道(方向)の共有です。
社内のみんながその進む方向とその意図、方法を共有し、理解しないと実現は難しくなります。
経営方針には、きれいごとを並べる必要はないのですが、やはり社会貢献や顧客関係の考え方などを含めるといいと思います。
組織は社会に認知され、受け入れられて初めて繁盛し、成長していくものですから。
何年かたって、経営に疑問が生じた場合には、経営方針や理念を見直しましょう。
そのためにも『経営方針』や『経営理念』は有用です。
2012-03-01 08:30 |
カテゴリ:未分類
なんだかんだで確定申告の時期になりました。
先日、確定申告無料相談会に行ってきました。
あっ、もちろん、相談に行ったのではなく、担当税理士として相談を受ける方です。
担当させていただいた方の半分は給与所得者で、あと半分は年金所得(雑所得)の方々でした。
で、これらの方すべて、医療費控除対象者でした。
家族みなさんが結構かかっているらしいのですが、中には結構な金額の方もおられましたね。
医療費控除には少し注意が必要です。
例えば、入院にかかる費用の場合は、差額ベッド代では医師の判断で個室を使用する場合(病状による場合や、病院の都合で相部屋が使えない場合など)などは控除対象となりますが、本人の意向で個室に入った場合などでは控除対象とはなりません。
入院中の食事代も、病院から患者に出される食事の代金は対象となりますが、外で買ってきた飲食代や親族が付添人となる場合のその付添人に出した食事代などは対象外です。
また、お薬代も控除対象となりえるのですが、たとえば健康増進のためのビタミン剤とか栄養ドリンクなどは対象外となります。
それと、お医者さんに通うための電車賃やバス代も控除対象となりますので、その日にお医者さんからもらう領収書の片隅にでもメモ書きされるようにしてください。
このように、医療費には何でもかんでも控除対象となるわけではないので注意してください。また、逆に「これも医療費に含むの?」というようなものも控除対象となる場合もありますので、わからないことがあれば最寄りの税務署や税理士に相談または確認してくださいね。
医療費控除には領収書は必須です。日ごろからきちんとファイルなどに、利用者ごと、内容ごと(『通院』とか『〇〇のため入院』とか『〇〇薬局薬代』とか)に整理して保管するように習慣づけましょう。
あと、すでにご存じの方は多いと思いますが、平成23年度から、年金生活されている方で公的年金等の収入が400万円以下でかつその他の所得が20万円以下の場合は確定申告をしなくてもよいこととなりました。
ただ、この場合、住民税の申告が必要となりますので、注意してください。
年金をもらっておられるお父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんがおられる方は気を付けてあげてくださいね。
税務署で確定申告手続きをされる方は、例年、提出期日(3月15日)が近づくにつれて込み合ってきますので、なるべく早めに行かれることをお勧めします。
あるいは、電子申告を利用すると便利ですよ。
先日、確定申告無料相談会に行ってきました。
あっ、もちろん、相談に行ったのではなく、担当税理士として相談を受ける方です。
担当させていただいた方の半分は給与所得者で、あと半分は年金所得(雑所得)の方々でした。
で、これらの方すべて、医療費控除対象者でした。
家族みなさんが結構かかっているらしいのですが、中には結構な金額の方もおられましたね。
医療費控除には少し注意が必要です。
例えば、入院にかかる費用の場合は、差額ベッド代では医師の判断で個室を使用する場合(病状による場合や、病院の都合で相部屋が使えない場合など)などは控除対象となりますが、本人の意向で個室に入った場合などでは控除対象とはなりません。
入院中の食事代も、病院から患者に出される食事の代金は対象となりますが、外で買ってきた飲食代や親族が付添人となる場合のその付添人に出した食事代などは対象外です。
また、お薬代も控除対象となりえるのですが、たとえば健康増進のためのビタミン剤とか栄養ドリンクなどは対象外となります。
それと、お医者さんに通うための電車賃やバス代も控除対象となりますので、その日にお医者さんからもらう領収書の片隅にでもメモ書きされるようにしてください。
このように、医療費には何でもかんでも控除対象となるわけではないので注意してください。また、逆に「これも医療費に含むの?」というようなものも控除対象となる場合もありますので、わからないことがあれば最寄りの税務署や税理士に相談または確認してくださいね。
医療費控除には領収書は必須です。日ごろからきちんとファイルなどに、利用者ごと、内容ごと(『通院』とか『〇〇のため入院』とか『〇〇薬局薬代』とか)に整理して保管するように習慣づけましょう。
あと、すでにご存じの方は多いと思いますが、平成23年度から、年金生活されている方で公的年金等の収入が400万円以下でかつその他の所得が20万円以下の場合は確定申告をしなくてもよいこととなりました。
ただ、この場合、住民税の申告が必要となりますので、注意してください。
年金をもらっておられるお父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんがおられる方は気を付けてあげてくださいね。
税務署で確定申告手続きをされる方は、例年、提出期日(3月15日)が近づくにつれて込み合ってきますので、なるべく早めに行かれることをお勧めします。
あるいは、電子申告を利用すると便利ですよ。